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  • 執筆者の写真Ryuichiro Ido

第164回 熊本県議会議員 池田 和貴さん

更新日:5月13日

2024/5/6放送分


地元企業応援ラジオフレフレ天草 放送後記

いつもお聴きいただきありがとうございます。


今回164回目もスタジオから生放送でお送りしました。

ゲストは、『熊本県議会議員 池田 和貴さん 1963年4月29日生まれの61歳です。


1 熊本県議会について教えてください。


熊本県議会議員の定数は49人であり、合計21の選挙区があります。

熊本県の人口は約170万人。34,694人から1人選ばれている計算になります。


県議会議員の仕事は、


  • 条例を設けたり、改正したりする。予算を決定する。

  • 法律や条例に基づいて、事柄を決定する。

  • 予算が正しく使われたか審査する。

  • 県の仕事が、県議会で決められたとおり進められているかどうかの調査や検査をする。

  • 県の仕事についての県民からの要望(請願書)について審査する。

  • 県民の幸福や利益になるように国や関係の機関に意見を述べる。

  • 議長、副議長など議会の内部や選挙管理委員会の委員など議会外に関する選挙を行う。

  • また、知事が、副知事、出納長、教育委員、人事委員、公安委員、監査委員など県の重要な地位につく人を任命または選任するときには、議会の同意が必要となる。


などです。


2 県議を目指したきっかけは?


県議会議員に立候補する決意を固めたのは、故郷天草で地域つくり活動を行っていた仲間達からの強い要請でした。


県議会議員をしている父が、10期目の選挙1年前に引退を表明。

父は、後継者指名をしなかったため、誰が次の県議会議員選挙に立候補するのかが地元では様々な議論が行われていました。


私は、父の政治活動と家業の衣料品店を手伝いながら、地元商工会青年部にも所属し地元の同世代の仲間達と地域づくり活動を行っていました。


私自身は、「地元地域のために相応しい人が立候補してほしい」と思っていましたが、同世代の仲間達から「俺たちが誰に何と言われようと応援するから立候補しないか」と説得され続けました。そして考えに考えた末に、「ここまで言ってくれるなら、やるしかない」と覚悟を決め「故郷の未来のために働こう」と決意し県議会議員選挙に立候補を決意しました。


3 現在取り組まれている活動ついて


人口減少による不安感や弊害が明らかになっているなか、人口減少社会への対応のための社会制度の改善のための活動をしています。


特に住民生活に直結している子育て・医療・福祉関係が維持できる社会システムへの対応、デジタル化によりITや機械に人との代替できるようにするための活動、地球温暖化防止のために温暖化効果ガスを貯めるための林業や再生可能エネルギーの導入支援、世界的な半導体製造会社TSMCの経済効果を県内全域に広げるための研究などに取り組んでいます。


また、国際情勢の変化による安全保障環境が変化しているので防衛関係などで活動することも増えてきました。これらの課題は国の制度を変えないとできないことも多いことから、国、県、市町村と連携した「チームくまもと」で活動しています。


4 熊本、天草の今と昔について思うこと


先日天草高校や拓心高校の卒業式、入学式に行った時に学生数が我々の時代と比較してかなり少なくなった思い人口減少を実感しました。


交通インフラは、昔と比べて随分よくなったと思います。天草未来大橋の完成を含む熊本天草幹線道路の着実な進展や天草空港開港により福岡まで30分で行けるようになりました。


このように陸上や空のインフラが整備されたことにより海上交通が採算がとれなくなり撤退が増えたと思います。


ただ、天草に住む人の人の良さや生活しやすい気候などは変わらずとても良いところだとも感じています。


5 これからの日本(熊本や天草など)どんなビジョンを描いているか


天草は、キリスト教の伝来以降の他地域に類のない歴史を積み重ねてきました。


また、沿岸で生息するイルカと共存してきたことにより何時でもイルカと遭遇することができる世界でも希な有明海、男性的な天草灘、穏やかな八代海など特徴の異なる3つの海域に囲まれており多様な食材の宝庫でもあります。


天草は、良いイメージのブランド力を既に確立している地域だと思います。

これらの魅力を発信することにより観光も含め関係人口の増加をはかることが重要だと思います。


また、先人の皆さんの努力で医療や福祉関係の施設が他の地域に比較して充実しています。これらを維持発展していく社会制度に変革することにより高齢化社会に対応する必要があると考えています。


熊本県は国の経済安全保障政策により世界最大の半導体製造会社TSMCの立地先に選定されました。

これからは半導体を含むデジタル企業の集積が進むことになります。

その経済効果を肥後銀行は10年間で20兆円以上と試算しました。


それらの経済効果を天草にも波及させるかを考えています。

そのために観光や企業誘致に加えて再生可能エネルギーのTSMCへの供給などはどうかと考えています。


TSMCは、多量の電気エネルギーを消費しますが、将来的にはその電気エネルギーを100%再生可能エネルギーで賄うと発表してます。


これは温暖化防止への社会的責任を果たすためです。天草には苓北火力発電所の立地とともに大容量の送電線が建設されました。

その送電線はまだ余裕があると聞いてますので、更なる再生可能エネルギー施設の建設ができるのです。他の地域では送電線に繋ぐことができないことがネックになっています。天草は再生可能エネルギーの供給地になる可能性を秘めているのです。


【座右の銘】


和を以て貴しと為す 


私の名前。

「日本書紀」が伝える聖徳太子の定めた十七条憲法の第一条としてよく知られています。「忖度する」とか「空気を読む」とか、そうして表面的な調和を保っていくというようなことではなく、十分議論したうえでみんなが納得して調和しましょうということを言っているわけなのです。


併せて和だけが先行するのではなく、それと同時に社会生活の規範がしっかりと確立されていなければならない。


日本が永年築いてきた社会を守るための規範だと思っているからです。




池田県議の楽しいお話、ありがとうございました。

フレフレ天草をこれからも宜しくお願い致します。





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